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06/05/2009    Real Life Real Heart
わかむらP, 陽一P「Real Life Real Heart」

シリアスなお話を作りやすいキャラクターと、シリアスなお話を作りにくいキャラクターがいます。

アイドルマスターにおいて、前者の代表はたとえば如月千早で、後者の代表はたとえば高槻やよいです。それがシリアスな物語であればあるほど、千早を中心としたそれは作りやすくなるのに対し、やよいを中心としたものは作りにくくなります。

これは、キャラクターにおける性格の欠損の問題です。なんとなればすなわち、基本的にシリアスな物語には、主人公の何らかの意味での成長が、メインプロットにしろサブプロットにしろ、組み込まれているからです。この意味で、性格的にある種の欠損をもつ如月千早は、そうではない高槻やよいに比べて、シリアスな物語の主人公役として使いやすい存在だといえるでしょう。一方、高槻やよいは、その天真爛漫な性格から、シリアスな物語の主人公ではなく、主人公と、その成長を助ける役になりがちです。たとえば、一般的な「やよいおり」のストーリーラインでは、水瀬伊織の全人的成長を高槻やよいがサポートする役割におかれています。あるいは、千早とやよいを組み合わせても、同様のプロットができあがるでしょう。

この「Real Life Real Heart」という作品がすぐれているのは、まさに、これらの誘惑、あるいは難点を振りきって、高槻やよいをシリアスな物語の主人公に据えられたことに尽きるといってよいでしょう。「現在の」高槻やよいでなく、「歪んだ経過」を挿入することによって、欠損を作りだされたやよいは、少なくとも私にとっては、納得のいくキャラクター改変でした。

シリアスなお話の主人公にしにくいやよいを、自然な方向へ改変して欠損を作りだすこと――それこそが、この作品の妙味であり、評価されなければならない点だと考えます。
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