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12/07/2008    
妄想を書き散らしてみる。


ためいきを一つつくと、プロデューサーは背もたれに深く倒れこんだ。軽くきしむような音がなり、両腕をめいっぱいひらく。大きなためいきをもう一つつき、コキコキと首をならすと、真向かいに座っていた秋月律子と目があった。

――休憩ですか、プロデューサー?
声をかけられると、少し照れたような笑いを浮かべ、
――ああ。
とこたえる。そして、いまだ律子の目がまだこちらをむいてるのに気がつくと、
――ひと段落ついたからな。
と、つけたした。

プロデューサーは何かをふと思いついたように、
――そういうお前は?
今度は体を前に傾けた。律子はかわいらしいあごに手をあてている。
――う~ん、あと五分というところですね。
少し考えるように上目遣いになっている。

――手伝おうか?
――いえ、一人でできますし、一人じゃないとできないので。

さすがに律子の気性を理解しているのか、プロデューサーはふふんと鼻をならし、
――じゃあ、お湯わかしとくから、一緒に休憩しようぜ。
といって、机の中から何かを取り出して給湯室へ向かった。

律子は眉をすこしあげ、何かを言おうとしたが、言葉にならず、プロデューサーがそうしたようにためいきをつき、すぐに真剣な目をしてパソコンに向かった。


律子が給湯室にやってきたのは、ちょうどお湯がわくころだった。プロデューサーは雑誌をめくりながら、しゅんしゅんとヤカンが音を立てはじめているのをちらりと見やっていた。

――プロデューサー、終わりましたよ。
律子の声をきくと、ゆっくり立ちあがって火を弱める。
――俺の紅茶でいい?
おいてあった黒い箱を指でとんとんと叩いた。

――いいですけど、備品のじゃないんですか?
いぶかしげに律子がきく。
――今日は特別だからな。
プロデューサーは笑って、マリアージュ・フレールのティーバッグがつまった箱をゆらゆらとふった。

律子は頭に疑問符を浮かべたが、プロデューサーはにやにやと笑いながらコンロの火を消して、取り出してあったティーカップに湯をそそぎ、また椅子にのっそりと戻った。ふふん、と鼻をならす。

――わかんない?
笑顔のまま、きいた。

律子は腕組みをして少し考えていたが、答えが見つからないらしく、遠くから聞こえるキーボードをカタカタと叩く音だけが、しばらく響いた。

カップが温まるのを見計らって、
――しょうがないな。
と、プロデューサーが立ち上がる。
――お茶くらい私がいれますから。
律子はそれを手で制した。コンロに再び火をもどし、白いティーカップカップのお湯を捨て、コットンでできたティーバッグを中におろす。少し高めの位置から、再び沸騰したお湯を注ぎ、蓋をする。

――そっかぁ、わかんないのかぁ。
そういいながら、プロデューサーは後ろから律子に抱きついた。

一瞬、律子の体がこわばる。

――仕事中ですよ?
――今は休憩中だ。

カップとソーサーのわずかな隙間と、いまだあきっぱなしの紅茶箱から甘酸っぱい香りがあふれだして、男の体臭と混ざりあっているのを、律子は感じた。少しだけよりかかってきているプロデューサーの体重と、どくどくと脈打つ心臓を、背中で感じた。落ち着いた息遣いを、耳元で感じた。

――わかんない?
――…何ですか?
――律子ってあったかいよな。

少しの間だけ、沈黙が給湯室を支配する。残りの湯気がかすかに顔にあたった。

――ちょうど一ヶ月目じゃない、こうなってからさ。
――……細かいですね。
かえす律子の声はわずかだが、はずんでいる。視線は少し俯きかげんで、指はソーサーのふちをなぞっていた。くしゅ、と布と布がこすれあう音がする。


そろそろ紅茶ができあがる時間になり、腕時計をみやると、プロデューサーはすっと体をはなした。律子はそれを横目でちらりと、流すように盗み見た。

――今晩、メシ食いにいかない?
カップにのせていたソーサーをのけながら話しかける。ソーサーには透き通った水のつぶがいくつもついていて、震動で次第にまとまってゆく。

――いいですよ、プロデューサー殿。
――…そうか、それはよかった。

プロデューサーはこたえると、紅茶の入ったカップを二つもって給湯室を出ていった。あわてて茶菓子をとりだし、追いかけた律子の足は少しだけ、宙に浮いていた。




あれ? エロいの書こうとしたら何か間違っちゃったよ…。どうして?
ごめんね、エロいの期待させといてごめんね。
麻雀うってたからか、酒入ってたからか、ラジオ聞きながらだったのか、わりと何にも考えずにキーボード売ってたからなのか…。たぶん全部。

そういえば、、地の文をいれた文章なんて久しぶりに書いたなあ。
正直、地の文使うほうが好きなんだけど(普段地の文を使わないのは縛りプレイです)。

あ、マリアージュ・フレールのフレーバード・ティーってめっちゃイイですよ。オススメ。高いけど。
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